その他の積極損害
その他の積極損害については、下記のようなものがあります。
装具・器具等購入費
後遺症が残った場合、様々な身体補助器具が必要になる場合があります。
- 義手・義足
- 歩行補助器具
- 車いす
- 盲導犬
- 介護支援ベッド
- 介護用浴槽
これらは事故で障害を負わなければ必要なかった出費なので、積極損害と認められ、補償の対象となります。
また、こうした装具・器具類は永久に持つものではなく、定期的に買い替えが必要になるので、その費用も気になります。
これについてもあらかじめ定められた耐用年数に応じて、買い替え費用が補償対象となります。
家屋改造費
後遺障害のために浴室・便所・玄関などの改造が必要になる場合、これも補償対象になります。
ただし、必要最低限の改造しか認められないので、「ついでにリフォームの足しに」みたいなことは考えない方がいいです。
葬儀関係費
死亡事故になった場合は葬式の費用が補償対象となります。
しかし、葬儀の費用は人によってさまざまです。
普通の規模で100~200万円くらいはかかり、参列者の多い場合だと400万円とかそれ以上になる場合もあります。
一方で、数十万円で家族葬で済ませる方も増えています。
このような多様性にいちいち対応するのは不公平でもあるので、裁判基準では一律150万円を認める傾向にあります。
損害賠償請求関係費
損害賠償を請求するにもまたお金がかかります。
診断書や交通事故証明書などの文書費や通信費などです。
弁護士を立てる場合、判決で認められた賠償額の10%程度が損害と認めてもらえます。